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副院長ブログ(「インシュリン物語」を読む㉗一 インシュリン発見 4 チームを増強して)

[2025.06.14]

「インシュリン物語」、インシュリンを発見した2人が人間の糖尿病治療に向かっていく行程です。

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2人の発見者達も、2人のまわりをとり囲む人達も、これらを含めて多数の疑問に答えようと切望した。

完全な解答は一連の研究および臨床実験のみから得られるはずである。

多くの人の心や貴重な能力が、いまやこの仕事に向けられるに到った。

こうして、拡大したグループによる強力な研究活動の時期がきた。

そして、重要な所見や結論が次々と発表された。

これらの人々がそれぞれの課題を攻めて行なったエネルギーは大へんなものであった。

当時の興奮は、この発展的な活動に関与した人々の心にいまなお鮮やかによみがえる。

バンティングとベストは数多くの実験を重ねて、糖尿病犬を何週間も生かしておけるほどの強力な抗糖尿病性抽出液を作る方法を確立し、膵内分泌を発見したことを一片の疑問の影もないまでに証明したのである。

次に乗り越えるべき難関は、人間の糖尿病治療に使用できる製剤を作ることであった。

ニュースが拡がるにつれ、人々は必死になって生き延びる方法を求め始め、人間に使用せよとの声は次第に強くなった。

2人の発見者の研究の便宜はいまや好転し、バンティング(Dr.Banting)は同じ建物の中にある薬学部にポストを与えられ、研究をしながら生活費を得ることができるようになった。

ベスト(Mr.Best)は生理学教室の教室員となって学士号のために糖尿病関係の研究をすることになった。

実際にはより緊密なパートナーとして、昼となく夜となく、暇さえあれば2人の小さな実験室で過ごした。

一方では大学の日々の仕事をし、また一方ではインシュリンの研究に励んだ。

バンティングは彼の従兄弟のF・W・ヒップウエルの庇護により大学の近くに部屋を借りて移り住んだ。

ベストも大学のすぐ傍に住んでいた。

彼らは糖尿病者の生命を救うべく最終のゴールを片時も忘れた事はなかった。

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この章は短かいので全文掲載しました。

昔のことではありますが、やはり情報が広まり人々の熱意が高まって治療の進歩を突き動かしたことが示されています。

参考書:インシュリン物語    G.レンシャル・G.ヘテニー・W.フィーズビー著 二宮陸雄訳 岩波書店 1965年発行 1978年第12刷版

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