副院長ブログ(インクレチン関連薬①毎日or週1の注射or内服)
まだ免疫システムの勉強は続いていますが、またシリーズものを始めてしまう。
最近、インクレチン関連薬がHOTです。
とくにそのうちのGLP-1受容体作動薬が次々と発売されています。
医療関係者の中にも、週一回でいいインスリンがある、とかいう勘違いをされている方がありますが、いまのところ1週間に一回打つだけで良いインスリンはありません。
インスリンは未だ注射薬のみであり、皮下注射で一番長く効いても24時間強といわれているものしかないのです。
(どちらかというとインスリンは最近は打ってどれだけ速く効くのかというスピードの方に向かっているようです)
注射だからインスリンだと勘違いされているのだと思うのですが、
インクレチン関連薬の注射剤であるGLP-1受容体作動薬の仲間に一週間に一回皮下注射することで効果のあるものが存在するのです。
最初は毎日一回皮下注射するもので、その次に日に二回注射するもの、そして、週一回で効果のあるものが複数出てきて、
さらに一日長く効くインスリンとその一日一回注射するGLP-1受容体作動薬が組み合わさったものが発売され、
最近になって週一回で効果のある注射の種類がさらに増えたという状況です。
インクレチン関連薬の飲み薬はDPP4阻害剤と呼ばれるお薬が数種類あるのですが、毎日1回飲むタイプ、二回飲むタイプ、週一回一錠で良いタイプがあります。
そこにさらにGLP-1受容体作動薬の飲み薬が登場します。
それぞれのお薬がどんな患者さんにピッタリなのか、考えを巡らせます。
で、どんな薬なのかは後日。