副院長ブログ(健診の心電図④R波増高不良)
真夏の検診受診される方はやや少なめのように思いますが、
絶飲食で臨まれると脱水ぎみになりやすいので、検診後に水分を十分摂取してください。
今回は心電図の所見で、R波増高不良について普段御説明していることを書きます。
心電図の波にP波Q波R波S波T波(場合によってはU波も)と波に名前が付けられてます。
R波は心電図の中でも特に背が高く上向きに尖った波のことで、心臓の左心室の筋肉(心筋)の収縮による電波を拾っている形です。
胸に貼った心電図の胸骨辺り、真ん中からやや左にかけての電極が拾う心電図がV1V2V3の波になりますが、
その波のR波が標準的な波より低い場合のことをR波増高不良と言います。
既往で心筋梗塞に罹患されて、前壁という心臓の腹側にある筋肉の壁が傷んで薄くなっている場合にR波は低くなります。
その形に似ているので検診では「その形ですよ」、と引っかけることになっています。
ただし、心筋梗塞を起こしていなくても、もともとの心臓の様子や体型によってR波が低い所見となる場合があります。
何度か検査のたびに変わらなければ問題なしとしますが、以前とは違う形になっている変化の場合は心臓超音波検査や冠動脈検査など循環器内科で検査をお勧めすることもあります。
