副院長ブログ(免疫システムを知る①自然免疫)
[2020.07.17]
私たちは自分のからだを自分の脳や心でコントロール出来ると思いがちですが、からだはそれ自身で自律的に生息している部分がほとんどである、と考えていいでしょう。
そのうちでも、異物、細菌、ウイルスなどからからだを守るシステム、すなわち免疫システムは想像を超える能力を持って働いています。
皮膚、粘膜、そしてからだの穴という穴すべての部分が外界にさらされていて防御をしていますが、それでも中に入ってきたものに対しては監視、防御、攻撃の役割を担う細胞〜白血球が行き交って連絡して働いています。もちろんからだの中で間違ってできあがってくる困った細胞や組織を壊して排除する活動も免疫システムが行っています。
ともするとその活動が働き過ぎて、自分のからだを自分でやっつけてしまうことでからだをこわしてしまうこともあります。
ちょうどいい、中庸を得た、からだを保つにはどうしたらいいかを考えるためには、先ずはどんどん新しくなっている免疫についての知見を深める必要があります。
まずはこの、外部からやってきた病原体から先ず身体を守る自然免疫という免疫システムについて少しずつ勉強していきます。