副院長ブログ(動脈硬化を調べる器械を導入しました)
両腕と両脚の血圧を測って、血管の硬さと足の方へ繋がっている血管のどこかに狭くなってつまりかけているところがないかを調べる器械を導入しました。
心電図のような器械ですが、患者さんには仰向けにベッドに寝て頂き、腕と脚に血圧を測るマンシェットというベルトを巻きます。
胸に心音を聴取する小さな端末をシールで貼ります。
しばらくじっと静かにしておいていただきます。
両腕両足のマンシェットが一度にではないですが、順番に締まってそれぞれの血圧を測ります。
血圧が高めのかたは測定時にきつく締まるかもしれません。
うまく測定ができたら検査は終了します。
年齢身長などを器械に入力して、右腕、左腕、右下肢、左下肢の血圧測定値と、
CAVIという動脈硬化の指標になる数値とABIという血管の詰まり具合をみる指標を印刷してお示しします。
CAVIは高い方が動脈硬化が強く、血管年齢が高いということになります。
血管の壁が固いと血流の音がカンカンカンッと鳴り響いて伝わっていくイメージで、その度合いの強さを調べています。
ABIはお腹から両足の方へ右と左に血管が分かれて血液が流れていくのですが、その流れが滞っていると低い数値になります。
右または左のABIの数値が0.9未満となると血管のどこが詰まっているかMRIや血管エコーなどで調べることをお勧めしています。
普段の診察時に検査をお勧めするかもしれません。
調べてみたいなぁと気になる方はどうぞお声がけください。