副院長ブログ(糖化と最終糖化産物AGEに注意)
「糖化」という言葉がテレビなどでも紹介されるようになりました。
たとえば、お砂糖を水に溶かして小鍋に入れて加熱すると。ぐつぐつ泡立ち、最初透明だったものがだんだん茶色くなっていきます。
茶色い液状になったものがカラメル、さらに粘り気が出たものがキャラメルやべっこう飴です。
ご存知の方もあるでしょう。
この加熱による現象を「カラメル化」といいます。
また、タマネギをフライパンでじっくり炒めるとしっとりした、茶色に変わります。
これは、タマネギの中の糖分とアミノ酸が加熱することによって反応し、メラノイジンという褐色物質ができるためです。
お肉や魚をこんがり焼いたり、ナッツやコーヒー豆をローストしたりするとやはり褐色になります。
これらは「メイラード反応」と呼ばれます。
糖分は本来は血液から細胞の中に取り込まれてエネルギーとして使われます。
しかし、血液中の糖分が多すぎたり、取り込みに必要なインスリンの働きが弱かったりすると、糖分が血液中にとどまってしまいます。
血液の中で処理されなかった糖分が長く血液中にあることでカラメル化やメイラード反応が起きてしまい、最終糖化産物AGE(Advanced Glycation Endproducts)が作り出されてしまうということが指摘されています。
血糖変動の目安にしているHbA1cはこのAGEの一種です。
血液中にたくさん流れている糖分はいろんなものにまとわりつきます。
赤血球の中の色素であるヘモグロビンにまとわりついた糖分の割合がHbA1cです。
小さな蛋白であるアルブミンにまとわりついた糖分の割合はグリコアルブミンです。
ヘモグロビンは赤血球の中にありますから赤血球がその寿命を迎えるときに脾臓などで壊されますからHbA1cもお掃除されている可能性はありますが血管の壁などにこびりついた最終糖化産物はお掃除されません。
だんだん積もっていきます。
だから最初から溜めない方がいいのです。
既に溜まってしまったものは仕方がないからこれからちょっとでも溜めないように気をつけるのです。
血液中に糖分をたくさん余らせないように、糖分摂り過ぎに注意して、なるべくこまめに動いたり頭を使ったりします。
寝たり起きたり立ったり座ったり、しゃがんだり、ゆらゆらもじもじ関節を動かしたり、こまごま動きます。
血液中の糖分を一時的に仕舞っておく場所である肝臓に溜まっている脂肪を減らすのも得策です。
栄養失調でなくて血糖を下げる薬を使っていない状態であれば、お腹が空いていても大丈夫です。
おなかを空かせておくと血中の糖分や肝臓に溜まっているエネルギーが使われやすくなります。
ローリングストックで行きましょう。
