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副院長ブログ(eGFRとチェックCKDシールのご紹介)

[2023.12.04]

最近の内科領域で使われるCKDとは「chronic Kidney Disease 慢性腎臓病」の略です。

「しーけーでぃー」と読みます。

健康診査や採血検査でクレアチニンという数値の結果を持っておられる方はご覧頂くとよいのですが、

クレアチニンが基準値より高いと腎臓の働きが低下していることが考えられます。

クレアチニンを年齢や性別など加味したある式に入力するとeGFRという数値がでます。

GFRとは一分間に腎臓を流れる血液の量を推し量る目安の数値で、化学的に血流を測定した場合の値ですが

eGFRはその数値に大変近い数値としてクレアチニンから計算できるので、eGFRを用いて腎臓の働きをみる目安にしています。

GFRは100以上の方もありますが60-100が正常範囲で

50より小さい数値となると腎臓の働きが通常の半分以下となっていると考えます。

その数値が下がってきた場合、腎臓が体から不要な物質を排泄する力が減ってくるため

たとえば薬を飲んでその薬の成分が体からなかなか出て行かず良くない影響が出たりすることがあります。

いろいろな地域でこのことについて知ってもらう取り組みが進んでいて

京都では京都腎臓医会の活動のひとつとして京都府薬剤師会によってチエックCKDシールが作られました。

eGFRが50ml/min/1.73㎡以下が続いている方や複数回その数値があった方のおくすり手帳にこのシールをまず最初に医師が貼らせて頂く活動が始まっています。

おからだのことを考えての取り組みです。

もしそのシールに出会われた場合、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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