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副院長ブログ(免疫システムを知る②白血球)

[2020.07.30]

壮大なテーマに手を出してしまって筆が滞ってしまいました。

通常なら今ごろ祇園祭があって夏休みが始まって夏まつりやプール、海水浴、花火大会などなどいろいろあるはずですが、開催中止が相次いで、あったとしてもお天気が不順でなかなか梅雨が終わらず夏になったのかどうなのかよくわからない気分になっています。そんなときもからだは日々働いています。

前回の免疫システム①の中で白血球が動き回っているということを書きました。

検査で血液を採取して測った結果の中に赤血球、白血球、血小板という血液の中の血球成分の数値が記載されているのを見られたことがあるでしょうか。白血球は採取された血液1ccの中におよそ数千個いるのが正常範囲といわれています。

それに比べて赤血球は1ccあたり何百万個、血小板は何万個の単位です。血球の数として少ないです。しかし白血球はたまたま血液の中を流れていないだけで血管の壁とか細胞の縁とかに待機していたりするので、からだに細菌が入ってきたときにはうわーっと血液の中に白血球の数が1万ぐらいに増えることがあります。

その血液検査結果に戻りますが、白血球が数種類に分類されてパーセンテージが記載されています。色素で染色された血液細胞を顕微鏡で見て、染色液のpHで中性の色素に染まっているのが好中球、酸性の色素に染まっているのが好酸球、塩基性の色素に染まっているのが好塩基球、それらより細胞がやや小さめで核の形状の違いで単球、リンパ球を見分けて数えるという方法を学びましたが、今通常の検体は器械ですばやく分類測定されています。その中に異常な細胞があるときは検査の部署で顕微鏡で実際に見て結果を出して下さっています。

マクロファージという言葉をご存知でしょうか。敵とみなしたものを食べにやってくる貪食細胞というものです。マクロファージは血液を流れているときは単球と呼ばれていて、組織の中へ出ていって貪食する形になったときにマクロファージ(大きい、食べる細胞)と呼ばれます。

マクロファージ。これが次のテーマです。

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