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副院長ブログ(インクレチン関連薬④GLP-1製剤の注射、その1)

[2021.01.25]

2型糖尿病を治療する上でDPP-4阻害剤の内服では効果が不十分、またはもう少し体重を減らした方が良いと考えられる場合にGLP-1製剤の注射を選択してお勧めしています。

血糖が上がりにくくなったり、食欲が抑えたりして、HbA1c改善・体重減量の効果が期待できる薬剤です。

この種類の注射は日本で最初に2010年6月にビクトーザという一日一回皮下注射するタイプが発売されました。

その半年後にバイエッタという注射が一日二回皮下注射するタイプで登場、ビクトーザとバイエッタはいずれもダイヤル式に容量を設定して使い捨てのペン型注射器にその都度注射針を取り付けて皮下注射するものです。

当初は併用できる内服薬に制限があり、使いどころが難しかったのですが今では制限がやや緩和され使いやすくなっています。

2013年にはバイエッタの会社からビデュリオンという週一回皮下注射するタイプが発売され、一日一回皮下注射のタイプにはリキスミアが加わりました。

ビデュリオンは発売開始されたときに容器がとても大きくてちょっと構えてしまう印象がありました。付属している専用の注射針を取り付けてからダイヤルをカチッというところまで回してからペンペンとペンを回しながら叩いて容器の中の薬を混ぜる必要のある注射です。(ペンが出るまえに別の方式のもありましたなぁ)

そこへ2015年にトルリシティという週一回の皮下注射剤が登場しました。

容器にアテオスという名前がついているとおり腹部などに当てて押すだけで、内蔵されている針がいつのまにか皮下に注射薬を注入したら勝手に戻っていくという画期的なタイプです。薬を振って混ぜる必要もありません。この薬剤が出てきてからGLP-1製剤の注射の処方が増えたように思います。

(長くなったので次回に続きます)

 

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