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副院長ブログ(インクレチン関連薬⑦GLP-1製剤の新しいペン型注入器)

[2022.06.22]

食欲を抑える効果の高いGLP-1注射製剤一日一回打ちのビクトーザと同じセマグルチドで、週一回注射製剤がオゼンピックで、毎日空腹時に内服するタイプがリベルサスです。

ビクトーザは通常量の3分の1量から、オゼンピックは通常量の2分の1量から、リベルサスは通常7mgに対して3mgから、徐々に量を増やしていくという決まりがあり、通常量を使用できるようになるまでに1ヶ月以上かける必要があります。

内服薬のリベルサスが長期処方できるようになりましたが、その頃が過ぎて不思議なことに世界情勢の影響を受けてかオゼンピックの一回使い切りタイプが品薄となり、入荷できなくなりました。

もともとオゼンピックはビクトーザと同じように注射針を付け替えて週一回打ちを何回か可能にする形で発売される予定で、東京オリンピック開催のころに上梓されるのを待っていました。

しかし、1本で3回以上打てるとなると新発売のお薬が2週間以上使える製品である、ということになるので役所からストップがかかり、日本では週一回打ち使い捨てタイプの製品が出回ることになりました。

オゼンピック皮下注の使い切り注射器は0.25mg、0.5mg、1.0mgの製剤があり、患者さんの状況に応じて徐々に量を上げていくものです。

量を増やす毎に食欲抑制効果が強くなり、血糖改善と体重減量が期待できます。

今回、ようやく他国に追いついて、オゼンピック皮下注2mgというペン型注射器が発売されました。

全部で2mg入っているので、0.25mg打ちなら8回分、0.5mgなら4回分、1.0mgなら2回分のお薬が入っていることになります。

これまでの週一回使い切りタイプとことなり、自動的に針が出て打ったあと格納されるのではありません。

インスリンやビクトーザと同じように注射針を毎回装着して打ってから外して、ペンは蓋をして、針は一回一回使い捨てする必要があります。

一回一回ペンを使い捨てしているものよりも針が必要な分だけ費用もお手間も患者さんのご負担が増えるのですが、一回切り使い捨て製剤が終わってしまったので、申し訳ないですが仕方ありません。

オゼンピックの効果が出ている方にはこのペン型に切り替えていただくことで治療を継続させていただきます。

なお、糖尿病の治療目的ではなく、減量目的・自費での製剤処方は当院ではお断りさせていただいております。

ご了承ください。

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