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副院長ブログ(インクレチン関連薬⑨トルリシティが必要な患者さんに届くために)

[2023.05.30]

少し前にヨーロッパから届いているオゼンピックが輸入困難となったときに

おなじ週一回のGLP1注射製剤であるトルリシティに切り替えざるを得ない時期があったのですが、

アテオスが打ちやすいのもあってかそのままトルリシティを継続している患者さんが増えたようです。

以前にも書いたようにトルリシティは食欲低下の作用がマイルドなので体重の減りも少なめのため、

毎日薬を服用することが難しい患者さんや、自分で打てなくても看護師さんや家族が打ってあげることができて週一回で良いので、

特にご高齢の糖尿病患者さんの治療に重宝されている製剤です。

ところが!

今週、トルリシティ入荷困難との知らせが入ったのです!!

糖尿病患者さんではなく減量目的で使用するひとに自費で処方する施設があり、その処方件数が保険診療による数を上回っているらしく、そのようなことのために、

ほんとうに治療に必要な患者さんに処方できなくなってしまうのは大変困ります。

糖尿病のコントロールが難しい患者さんに

必要なお薬がきちんと届くように

処方の決まりを守って診療を続けていく必要があります。

疾患がないのに高いお金を払って食欲を落とそう・痩せようという行為で必要な患者さんからお薬を奪わないでください。

(今回の記事は院長の強い要望で書かせてもらいました。)

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