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副院長ブログ(インクレチン関連薬⑩マンジャロ15mgがもう足りないのは解せない)

[2023.08.23]

こちらのブログのインクレチン関連薬⑧で説明した注射薬がマンジャロ皮下注アテオスです。

インクレチン関連薬⑨で書いたように週一回注射のトルリシティ皮下注アテオスが不足して、これまでトルリシティを使ってきた患者さんがマンジャロへの切替を余儀なくされています。

ところが最近そのマンジャロすらも入荷困難となりつつあると聞きました。

適正に使用するため2.5mgの製剤から開始して4週間経過をみてから次の5mgに増量することが定められています。

このマンジャロは2023年4月18日に発売されました。

直ちに処方して順調に増量したとしても2.5mgを4週間の後、5月16日から5mgを4週間、6月13日から7.5mgを4週間、7月11日から10mgを4週間、8月8日から12.5mgを4週間処方してその次に来月9月5日になってようやく15mgが処方できるということになります。

まだ9月になっていないのにマンジャロ皮下注15mgアテオスまでもが入荷困難といわれているのです。

同じ用量の処方をするのが最短で4週間であって2.5mgから5mgはすぐ増量したとしても、そこで十分効果が期待されるのにどんどん用量を上げていくことは、私としては考えられません。

ではどういうことがおこっているのかというと、極端に多くの在庫を抱えたいか、4週を待たずにどんどん用量を上げるか段階を踏まずに増量して処方している施設があるということが考えられます。

糖尿病治療のために必要な薬です。

単に食欲を落として減量するための処方は止めてください!

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