副院長ブログ(膵臓の検査としてできること)
みなさんの膵臓はお元気ですか?
て、聞かれてもなかなかわからないですよね。
膵臓は何をしている臓器かというと膵液という消化液を消化管に分泌したり(外分泌)、インスリンやグルカゴンなどのホルモンを血液に分泌したり(内分泌)しています。
調子がよいというときは特に気にならないのがきっと一番調子良いのだと思います。
胃もたれがするとかみぞおちや背中が痛むなどは膵臓の症状であることも考えられます。
膵臓はお腹と背中の間の胃の背中側の、背骨の前に位置しています。
なかなかおなかのうえからこれですよと触れるものではありません。
血糖値やアミラーゼやリパーゼ、エラスターゼなどの消化液やインスリン、グルカゴンが血液中に正常範囲内の数値でみられるかは採血をすると測定できます。尿検査でアミラーゼや糖なども測れます。
膵臓の腫瘍マーカーとしてCA19-9などを採血で測定することもあります。
腹部超音波検査(エコー)では胃の中の空気が重なって見えづらいことが多いですが採血の数値に異常がなければ経過観察とすることもあります。(これらの検査は糖尿病診療外来では定期的に実施されているかもしれません。)
腹部CT検査やMRIを併用するとより詳しい検査となります。(当院では検査が可能な施設にご紹介しています。)
最近私が気になっているのは、高カロリーや過食もですが、テレビなどで女優さんなどの女性たちが美味しそうにアルコール飲料を飲んでいる宣伝や番組です。
女性の体質として、男性よりもおおよそアルコールに弱く、その影響で膵炎が起きやすかったり肝臓の数値が異常になりやすい傾向があるので、女性がつい飲みたくなるような宣伝は控えてほしいなあと思っています。
男性女性問わず、薬物療法を受けておられるかたは時々膵臓の検査は受けておくこともお勧めしていたり採血項目に入れたりしています。
臓器は大切に使いたいですね。