副院長ブログ(2022年文月、獅子座の新月に)
[2022.07.29]
満月は太陽と月が地球上の観察者を挟んで向かい合って月がまあるく光ってよく見える時の様子ですが、
新月は太陽と月が地球上の観察者から同じ方向の位置に来るため月は見えていない状況です。
こちらからみえない太陽側の部分だけが光り輝いているのです。
月が光らない分、晴れた夜空には星達がよく見えます。
星は天に浮かんでいるように見えます。
星達は物質であり天は空間です。
見えるものは見ている自分とのあいだに空間をはさんで見えています。
見えているものの手前に空間があるわけです。
空間は見えているものの周りや向こうにもきっとあります。
なにもない(またはなにもないかのようにみえる)ところに空間があることに気づきます。
新月のように、あるのだけど見えていないものもあることに気づかされます。
あるものだけを見るのでなく、ないことをも見つめます。
たいへんそうなことばかりに目を向けるのでなく、どうもないということにも気づくように。
そしてみえないけどあるものもあることにも注意します。
見えるもの、みえないもの、物質と空間、それらすべてが全体です。