副院長ブログ(イメグリミンはツイミーグ)
こちらのブログで2023年4月5日と12月15日にメトホルミンとイメグリミンについて書きました。
イメグリミンは「ツイミーグ」という名前の内服薬です。
昨年暮れまでは急に人気が出て(?)出荷調整がかかり新規の処方ができませんでしたが、
今年に入って新しく処方ができるようになっています。
インスリンを分泌する膵ベータ細胞の働きを促し、筋肉細胞ではエネルギー消費が上がる、というダブルの効果で血糖改善が期待できるお薬です。
腎臓の働きが心配な患者さんへの処方は注意が必要ですが、いろんな年齢層の患者さんに処方を始めています。
血糖値を良好に保つための内服薬はたくさんの種類があります。
なかなか血糖値が改善しない場合にツイミーグを処方に加えると効果がみられる患者さんが増えています。
血糖値の改善に取り組み始めた新しい患者さんにお勧めすることもあります。
朝2錠夜2錠食後内服が通常量ですが。朝1錠夜1錠ずつぐらいから様子を見ながら飲み始めていただいています。
やや大きめの長細い錠剤なので飲みづらいかたにはお勧めできませんがメトグルコ500mg錠やエクメットHD錠が飲める方なら大丈夫のようです。
以前にも書きましたが効果が現れるまでに3-4ヶ月かかるといわれていて、実際、季節がかわったころからHbA1cの値が動いてくる感触があります。
ミトコンドリアに作用して細胞の機能を助けてくれるということで「若返りのお薬」と御説明しますと、患者さんはご興味を示してくださいます。
お腹が緩くなるという症状がでる場合もありますが、便が出やすくなる場合は他の下剤が減らせるかもしれません。
継続するうえで膵臓の様子などは経過を診ていきます。
気長にお付き合いいただきたいお薬です。