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副院長ブログ(HbA1cがちょっと高い理由)

[2020.03.12]

それで、HbA1cがちょっとだけ高い5.7%とか6.0%とかのひとに何が起きているかという話をします。

腕にセンサーを貼り付けて体液から血糖値を予測する器械が手に入りやすくなりました。

24時間を二週間、自分の血糖値の変動の目安を見ることができます。

糖尿病であるといわれない範囲のひとであっても、甘い物や炭水化物で血糖値の上がりやすいものを急いで食べたときには血糖値が軽く200mg/dl近くになることがその器械によってよく分かってきました。

随時血糖(食事のタイミングによらない血糖値)が200mg/dlを越えることが複数回あれば実は糖尿病と言って良いという血糖値だけの診断基準があります。

それがどれぐらいしばしばあるのかという程度の違いであって、かなり多くの人が血糖が高くなっていることが予想されます。

ではなぜそうなるか。

それはインスリンという血糖を下げるホルモンが膵臓から分泌されるのですがその分泌のスピード、タイミングが遅いということが考えられています。

食物からブドウ糖が腸管から血中に吸収されて上がってくるときにインスリンが間に合わないのです。

だから間に合うように食べ方を合わせてあげることが大事になります。(つづく)

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